ベッド上で過ごすことが多い利用者にとって、シーツ交換を日常生活の中で楽しみにしている方も多いです。
しかし、せっかくシーツ交換してもシーツにしわが寄っていては気分も良くありませんし、利用者の健康状態によっては、小さなしわでさえも体に対して圧迫を与えることになり、褥瘡(※)ができる原因にもなりますので、とても大切な介護技術の一つともいえます。しっかりと張られたシーツは、寝返りをしても、しわが寄りづらい効果がありますので、実習先の施設で気持ち良いシーツ交換が手際よく提供できるように講習を行っています。
実習生の腕が届く範囲が狭いので、初めのうち、シーツをぴんっと張った状態に一人で素早くセットするのは難しいようでした。
しかし「もう一度やります」と何度も繰り返し練習し、コツをつかんでいきました。
※ 褥瘡(じょくそう)とは寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、
ただれたり、傷ができてしまうことです。