ニュウさんは2021年2月に3年間の技能実習を満了し、現在は特定技能で秋田県にある通信機器の製造メーカーで就労しています。4年前に日本に入国した時は、大阪の講習施設で約1か月間入国後講習を受講しました。現在に至るまで、母国のベトナムに一度も帰国していないため、今年の旧正月に一時帰国しました。再入国後は待機が必要なため、監理団体から相談を受け、神奈川の施設で受け入れることになりました。待機後に今までの経験や思い出などについて話してくれましたので、ご紹介します。
Q.N1に合格するためにどのように勉強しましたか。
A.4年前に仕事を始めた時に、日本人とコミュニケーションを取ることができなければ仕事や生活に支障が出ると思い、会社の昼休みや休日に
図書館で9時から17時まで、約2年間勉強を続けました。わからないことは会社の人に聞くようにしました。3年目の実習の時にN1に合格
することができなかったので、とても悔しかったです。それから、毎晩、猛勉強をして特定技能に移行してからN1に合格することができ
ました。
Q.日本は好きですか。
A.はい。好きです。日本人の時間に対する正確性やごみ分別、捨て方のルールなど、とても勉強になりました。母国で生活していた時は、
時間にルーズでしたし、ごみのポイ捨ても当たり前にしていました。そんな私も今は日本のいいところを、母国の家族にも教えるように
なりました。特に兄弟には予定時刻の10分前行動を心がけるよう教えています。
Q.この4年間で成長できたことは何ですか。
A.一番は日本語を習得できたことです。今の会社に入社ができ、会社の人のたくさんのサポートや、今の生活環境が私の支えとなり、日本語が
上達できたと思っています。上達できたことで、会社や地域の人とたくさんのコミュニケーションがとれ、色々な考え方や意見を聞くことが
できるようになりました。そして、日本語のおかげで価値観や人生観を変えることができました。私にとって日本語は宝物です。秋田県の
気候は寒いですが、人々の心はとてもあたたかいです。