MARUの思い出

介護の導入講習 ~安楽な姿勢を作る~

利用者さんの中には身体を自力で動かすことができない方もいます。同じ姿勢で寝続けると関節拘縮、むくみ、褥瘡(床ずれ)や呼吸器の低下など身体への影響があります。それらを理解し、安楽に過ごしていただけるよう介助が必要です。また、利用者さん一人ひとりの身体に合わせた安楽な姿勢を作るための工夫が必要になります。

「利用者さんにとって『楽な姿勢』ってどんな姿勢だとおもいますか」と問われ、4人全員がすぐにやって見せたのは、両手、両足を広げて仰向けに横になるスタイル、いわゆる「大の字になって寝る」形でした。その後、Aさんを利用者役にし、残りの3人が講師の指示通り、枕やクッションを体のあちこちの隙間に差し入れました。3人の「どう?」という視線にAさんがうなずくと、皆、待ちきれない様子で同様の姿勢をお互いに作り合い、講師にチェックしてもらっていました。