MARUの思い出

介護の導入講習 ~シーツ交換~

ベッドは利用者様の生活空間の一つです。

シーツ交換を行うことで気持ちの良い環境を提供するとともに、感染や転倒、褥瘡予防につながります。

シーツにしわがあった場合、局所的圧迫の原因となり、褥瘡発生のリスクが高まります。また、シーツにしわがあると不快で寝心地が悪くなると同時に、身動きがとりづらくなります。シーツをしわなくきれいに整えることで『安全・安楽』につながります。

講師から「シーツ交換の練習をしましょう」と促された3人は、少し怪訝そうな表情を浮かべました。「練習の必要ないでしょ、そんなこと誰でもできるよ」とでも言いたかったのだと思いますが、「シーツのしわが褥瘡を引き起こすこともある」との説明を聞き、一気に真顔になりました。しわを伸ばすため、シーツ表面に手の平を何度もこすりつけるのは衛生的ではない。ではどうするか?講師が実況中継しながら手本を見せてくれました。シーツの表面を撫でまわすことは全くなく、まるで折り紙でもしているかのように、「三角形を作ります」「ここを押さえます」「下に入れます」「ずらします」といった言葉が続き、あっという間にマットレスはしわ一つないシーツに包まれました。簡単そうに見えてもシーツを引っ張る角度や、順番が大切だということが見ていて分かったのか、皆、お互いに、自分だけでなく、仲間の失敗からも学ぼうとアドバイスしあいながら繰り返し練習していました。