MARUの思い出

介護職の導入講習 ≈ ポジショニング・安楽な姿勢を作る ≈

利用者のなかには、ご自身で体を動かすことができず、寝返りをうてない方もいらっしゃいます。同じ姿勢で寝続けることにより生じる体への影響を理解し、安楽な姿勢で過ごしていただけるよう介助を行う必要があります。長時間同じ姿勢で寝ていると体にさまざまな悪影響を及ぼします。起こりやすい症状として、『関節拘縮(※➀)』『血栓や手足のむくみ』『褥瘡(※②)』などがあげられます。それらの改善や状態の維持、予防のためにも介護におけるポジショニングはとても大切なことです。生活面において、摂食や低下、呼吸等身体機能の活性化にも影響を与えます。

利用者の体を機械的に動かすだけではなく、表情や体の状態、特徴なども確認したうえで、利用者にとって最適と思われる体位変換を提供できるように講習をしております。

 

※➀ 関節拘縮(かんせつこうしゅく)とは、なんらかの原因により、関節が正常な範囲で動かなくなってしまった状態のことです。関節を動か

   さず、寝たきりの時間が長く続くと体の関節が固まってしまうことがあります。

※② 褥瘡(じょくそう)とは寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびた

   り、ただれたり、傷ができてしまうことです。