MARUの思い出

介護職の導入講習 ≈ 入浴編・入浴の目的について ≈

利用者の入浴には、体を清潔に保ち感染症を予防するという目的があります。皮膚に汚れや細菌が付いたままの状態が続くと、褥瘡(※)や感染症を引き起こす恐れがあるため、体を清潔に保つことはとても重要です。入浴することは全身の状態をチェックする機会にもなり、皮膚の乾燥や傷、湿疹や内出血などの発見にもつながります。また、寝たきりや座ったままの状態が長い利用者は、骨の突出した部分などに褥瘡(※)ができやすいので、皮膚に赤みや腫れがないかをしっかりと確認します。

体調が悪いときに無理をして入浴すると、容体が急変するなど、さらに悪化してしまう場合があります。事前にきちんと健康状態を確認しておくことが大切です。体調をチェックして異常が見られる場合は、入浴は避け温かいタオルで全身を拭くなど別の方法を考えます。

 

 褥瘡(じょくそう)とは寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびた

  り、ただれたり、傷ができてしまうことです。