MARUでは、外国人技能実習生に日本語や日本のルール・マナーなどを教えていますが、日本の方々にも外国のことを知ってもらいたいとの想いから、「国際理解授業 ~ベトナムを知ろう!~」という活動を行っております。昨年12月には、姫路市立東光中学校(兵庫県)の1年生(99名)及び池田日本語ボランティア友の会(大阪府)の皆様(31名)に対してそれぞれお話をさせていただきました。毎回訪問前に打ち合わせをし、どの項目に重点を置くのが良いかなどを確認しています。中学1年生と日本語ボランティアの方々では年齢も立場も異なるので、レジュメも訪問先によって修正を加え、ご要望に応えられるよう組み立てました。
≪ 生 徒 感 想 ≫
◆ベトナム語授業では自己紹介の練習だったので、家で少し使ってみたいと思いました。
◇ぼくの住んでいる兵庫県姫路市とベトナムに歴史的なつながりがあるというのを知らなくて、とてもびっくりしました。
◆ホーチミンの話が聞けてうれしかったです。ぼくは日本に生まれたけど、お母さんとお父さんがベトナム人で、二人ともホーチミンで生ま
れて、ホーチミンのことや歴史がよくわかりました。
◇ボートピープルの話が印象的でした。実際自分に起こった体験など聞くとすごくつらいことだけど、それも乗り越えて今はしあわせと言え
るのが強くで良いな~と思いました。
≪ MARUスタッフの声 ≫
どちらも一番興味を持たれていたのはボートピープルの体験談でした。池田日本語ボランティア友の会の参加者の中には、体験談を聞いて涙を流される方もいらっしゃいました。姫路市立東光中学校の先生は「ボートピープルの体験談があったから、授業をお願いしました」と仰いました。「観光地なら自分たちでも簡単に調べることができるけれども、ボートピープルの体験談をメッセージとして聞く機会はなかなかありません。学校は生徒にそのような形で学びの機会を与える場なんです。」と理由を教えてくださいました。私たちも学校という場で授業を行うことの意味をあらためて考えさせられました。
今後もMARUでは国際理解授業を続けていきますが、話を聞いてくださる皆様に何か「気づき」を持って帰っていただけるよう、工夫を凝らした授業を行っていきたいと思います。
姫路市立東光中学校及び池田日本語ボランティア友の会の皆様、私たちに貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。