MARUの思い出

介護職の導入講習 ≈ポータブルトイレの構造を理解≈

ポータブルトイレとは、持ち運び可能な簡易トイレのことです。歩行が不安定でトイレでの排泄が難しい利用者や夜間にトイレに行く回数が多い利用者など、トイレまでの移動が難しい場合に寝室などのベッドの近くに設置して使用します。講習では、実際にポータブルトイレに触れることで構造を理解し、利用者の立場になってロープレ体験し、利用者がポータブルトイレを安全かつ適切に使用して、排泄できるように講習を行っています。

 

座面の高さを調節するためのパーツがたくさんあり、図を見ながら少しずつ慎重に組み立てていきました。完成させてはみたものの、「どうしてここまで高さに配慮する必要があるのか」、普通に椅子との違いについてピンとこない様子だったので試しに座ってみてもらいました。「じゃ、排泄します。さあ、どうやってしますか。」と聞くとすぐに気づいたようで、踏ん張って、いきむ様子をしてくれました。安定した姿勢で踏ん張り、スムーズな排泄を促すためにも座面の高さ調整はいい加減にしてはならないこと、実際に自分が疑似体験してみてこそ、実感を伴って理解できたのだと思います。