日本語授業では、宿題やテストなど何種類ものプリントを毎日実習生に渡しています。そのため、実習生の手元では日々プリントが増えていきます。しかし、多くの実習生はプリントの整頓が苦手です。ファイルに入れずにカバンの中に放り込み、カバンの中でくしゃくしゃになっていたり、ファイルに入れても決まりを作らずに好きなところに入れてしまうので、いざ使いたいものを出そうとしても「あれがない、これがない」とファイルの中身を全て出して探すことになったりしてしまいます。そこで、プリントの整頓を習慣づけるために、日本語授業に必要な道具として実習生にはポケットファイルを用意してもらい、プリントを種類ごとに入れるよう指導しています。
毎日の授業では、実習生に「復習テストは何番に片付けますか」などとたずねると、実習生はファイルをみて「5番です」と返してくれます。都度確認していても、いつの間にかプリントが混ざってしまう実習生もいますが、そのような実習生にはプリントを全て出して正しく入れなおすよう指導します。このようなやり取りを日々繰り返していると、実習生たちから「テストは何番です」と言ってくれるようにもなりますし、番号を言わなくても自然と同じところへ入れることができるようになります。実習生たちには何のために整理整頓をするのかも繰り返し説明し、ファイルだけではなく日々の様々な場面で活かせるよう指導を続けています。