MARUの思い出

介護の導入講習 ~褥瘡(床ずれ)ができやすいところの確認~

褥瘡(じょくそう)とは一般的には「床ずれ」と呼ばれています。長時間同じ部位が圧迫されることで、皮膚や筋肉への血流が滞り、赤みや傷ができたりする状態です。皮膚だけにとどまらず、皮膚の下にある脂肪や筋肉、骨の近くまで傷が広がっていることもあります。

体を自由に動かせない人や痛みを感じにくい人は、褥瘡ができやすくなるので、できやすい場所を覚え、ケアする必要があります。

 

褥瘡については、本国でも勉強してきたようで、講師から「褥瘡ができやすいところはどこですか」と問われると、全員すぐに自分の腰辺りに手をやりました。

その後、腰だけではなく、全身どこでも同じ場所が当たり続ければ、血行が悪くなり褥瘡ができる可能性があるとの説明を受け、布団の重みや摩擦、きつめのパジャマといったものでさえも褥瘡の原因になりうるということに驚いていました。

では実際、どこに褥瘡ができやすいと思うか、全員で相談しながら、仲間の身体の該当箇所にテープを貼っていくと、あっという間に全身テープだらけになりました。

その光景は、利用者さんの全身を常に観察することの重要性を彼らの心にしっかりと刻み付けたのではないかと思います。