外国人技能実習生の入国後講習の近況を記した『MARU通信24号(3月号)』を発行いたしました。
東日本大震災の発生から10年が経過しました。この巨大地震とそれに伴う津波により多くの方々が犠牲になりました。この地震による津波や原子力発電所の事故により、現在でも多くの人々が避難生活を余儀なくさています。
この震災の被害の大きさは忘れることのできない記憶として、今もなお脳裏から離れることはありません。当時、津波が観測された一方、停電が発生したために沿岸市町村の中には避難情報を出さなかった地域もありました。この10年間で投入された復興予算は阪神淡路大震災復興事業費の2倍程度に相当する31兆円となりますが、人口減少や高齢化が急速に進む地域にもかかわらず、防潮堤や宅地整備などのインフラ整備には十分な費用対効果の検証が行われないまま巨額な投入されました。このため盛り土工事した住宅地が空き地のまま放置されていたり、人手不足や企業が進出してこないなどにより、地方自自体の街の再生には重い課題があります。普段から災害に備えてハザードマップなどで身の周りの危険地域を知っておくことや安全対策の点検など、しっかりと心がけることの重要性をあらためて認識しました。
政府は新型コロナウイルス感染症拡大により緊急事態宣言を3月7日の期限を首都圏の1都3県で2週間再延長しました。東京都や埼玉県では新規感染者数が下げ止まりの傾向があり、最近では実効再生産数が3月19日時点で東京都が1.06、埼玉県が1.07と分岐点の1を上回りリバウンドが顕著になりつつあります。緊急事態宣言延長前後(3月4日、3月11日)の首都圏1都3県の病床使用率では、緩やかな改善傾向となり解除の目安としていた「ステージ3」の上限50%を切っています。予定どおりに宣言を解除した関西2府1県では、実効再生産数の比較で大阪府が1.27、兵庫が1.44と拡大傾向にあります。
政府は首都圏1都3県に発令中の緊急事態宣言の全面解除に向けて、専門家の意見も踏まえて18日に菅首相が解除の可否を最終判断し、対策本部を開いて変異ウイルス対策強化などの5本柱の総合対策を掲げて21日に全面解除することを正式発表しました。
医療従事者を優先的に続けている新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた人数は3月19日現在で57万人以上に達しています。ほとんどの人は問題がない反面、一部で重いアレルギー症状のアナフィラキシーが報告されています。海外でも接種後のワクチンの副反応があり、接種を一時中断している国もありました。一方で従来型より感染力が強いとされる変異した新型コロナウイルスの感染者が世界中で多数確認され、今後は拡大していくとの懸念があります。
このような状況の中、東京オリンピック開催まで4ヵ月余りとなりましたが、新型コロナウイルスの感染状況をにらみながら本番直前まで詰めの作業が続いています。大会組織委員会などは世界中に変異ウイルスが広がっているため、入国後の対策が難しいことから海外からの一般客受け入れを見送る方針との報道がありました。
今月のMARU通信では入国後講習中にベトナムと中国の実習生が旧正月をお祝いしたことをご紹介します。当施設に滞在しているベトナムと中国の実習生たちは、故郷の旧正月を懐かしみながら、体を使った歌と踊りや日本の正月の遊び方、プレゼントをもらったりして大いに楽しんでいました。実習生がいつの間にか作った日本のちまきに似たパインチュンを職員もご馳走になりました。これはもち米・緑豆・豚肉の3種類を葉っぱに包んで、長時間かけて蒸したもので旧正月に食べる伝統的な食べ物です。とても美味しくいただきました。
また監理団体様とMARUとの協同で、送出し機関を通じて入国前に実習生とオンラインで面談を実施しましたのでご紹介します。日本が新型コロナウイルスの感染状況が拡大している中での入国となりますので、感染状況の把握、感染防止対策の考え方や遵守する必要のある注意点、入国後14日間の待機期間中に実施するオンライン講習で使用するアプリや持ち物などの説明を行いました。実習生からの質問に答えることにより、不安や心配が解消できたようです。指導にあたる日本語講師も当日に面談ができましたので、入国後にスムーズに打ち解けて大変有益な面談となりました。
当施設は外国人技能実習生の入国後講習施設として活動しておりますので、既に数多くの実習生が多方面に渡る産業分野で活躍しております。今後も多国に渡り、多くの実習生に生活習慣、学習する習慣、感謝する習慣が身につく入国後講習を行っていきます。また、『MARU通信』を通じ実習生の日々の出来事や取り組み・活動などご案内させていただきます。介護実習生の講習を行っておりますので、施設の見学などお気軽にお問合せください。
今後ともMARU Internationalをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。