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『MARU通信 28号(7月号)』を発行しました

外国人技能実習生の入国後講習の近況を記した『MARU通信28号(7月号)』を発行いたしました。

 

関東地方はようやく7月16日に梅雨明けし、全国的に最高気温が35℃以上の猛暑日を記録するなど、列島各地で連日厳しい暑さが続いており、熱中症に警戒すべき時期となりました。

最近では世界各地で異常気象による被害が報告されています。オーストラリア南東部では今年3月に100年に1度という規模の洪水が発生しました。中国最北の黒竜江省では、6月下旬の豪雨により55年から75年ぶりとなる水位上昇を記録し、ロシアとの国境河川となっているアムール川が増水し、多くの住民が避難する事態となりました。

ドイツ西部でも欧州を縦断するライン川の支流で7月中旬に、短時間でこの地域の2ヶ月分に相当する雨が降りました。下流のベルギーやオランダでも多くの人々が犠牲になり、甚大な被害が出ています。

国内では熱海市伊豆山地域で7月3日に土砂崩れが発生し、人的被害・家屋被害等が出ました。被害を受けられた地域の皆さまには、心からお見舞い申し上げます。

 

東京オリンピック・パラリンピックに参加する選手たちは、新型コロナウイルス感染症の脅威だけでなく、猛暑の危険にもさらされることになります。気候変動の影響もあって、今大会は史上最も暑いオリンピックの一つになる見通しです。

国民の賛否が大きく割れているなか、東京オリンピックは7月23日に開会式が開催されました。日本で開かれるオリンピックは1964年夏季の東京、1972年冬季の札幌、1998年冬季の長野に続き4度目となりました。約200ヶ国・地域から1万人以上の選手が集結し、8月8日までの17日間、過去最多の33競技で熱戦が繰り広げられる予定です。しかしながら東京都はオリンピックの全日程が緊急事態宣言下のある中で、海外からの入国した選手団や国内在住の大会関係者の感染が確認され、「バブル方式」と呼ばれる感染防止対策が十分なのか懸念されています。すでに大部分が無観客に条件で競技が開始されたばかりではありますが、選手村でのクラスター発生も危ぶまれてます。このまま、東京オリンピック・パラリンピック大会が無事に終えられることを切に願っております。

1年延期に伴う心身の調整は容易ではなかったはずの全ての競技選手にエールを送り、存分の力を発揮してほしいものです。

 

今月のMARU通信では、3つの取り組みについて取り上げています。

1. オンライン施設見学ツアーについて

距離的に離れていることやコロナ禍での感染防止などの理由で、実際に見学が困難な監理団体向けに神奈川校・大阪校を対象としたオンライン施設見学ツアーについてご紹介させていただきます。様々な教室や食堂などの施設を具体的に動画でご説明し、ご質問にもお答えすることができます。諸般の事情で実際に訪問見学していただくことが難しい場合は、是非ともオンライン施設見学ツアーに参加申し込み下さることをお待ち申し上げます。

 

2. 日本語能力試験(JLPT)の対策講習について

日本語能力試験(JLPT)は国際交流基金と日本国際教育支援協会が共同で運営している試験で、原則的に毎年2回実施されてことになっていますが、昨年12月はコロナウイルス感染防止の影響で実施されませんでした。年々、国内受験者数や海外受験者数、実施都市数ともに右肩上がりで推移しています。今年は7月4日の試験に先駆けて、監理団体からのご要望に基づき、神奈川校・大阪校で多数の実習生が参加してオンラインによる対策講習を実施しました。

受入れ企業にとって、実習生の日本語能力を高めることは、普段の会社生活で数多くのメリットがあります。

また看護・介護分野では、EPA(経済連携協会)に基づき、日本での看護師・介護福祉士の候補者選定の条件の一つとなっているなど、日本語能力試験を受けるメリットがあります。

試験の結果発表待ちですが、参加した多くの実習生のスキルアップに役立ったものと確信しています。

 

3. 入国待ちの実習生に対してのオンライン面談について

コロナ禍で来日ができずに、予定が大きく変わってしまった実習生は先行きが見通せないまま、経済的不安や日本語学習意欲の低下などが懸念されています。先日、監理団体から実習生のモチベーションを高めてほしいと依頼があり、私どもも協力できることがあるならと、現地にいる実習生と面談して色々とディスカッションしました。もう少しの辛抱で状況が回復してくると予想されますので、日本についての興味が維持できるように様々な内容で、日本の有名な場所や食べ物、MARUの教室・寮及びその周辺の様子を紹介しました。

監理団体のご協力のもと、実施しました面談で多少なりとも実習生のモチベーションをあげることができたと確信しています。

 

当施設は外国人技能実習生の入国後講習施設として活動しておりますので、既に数多くの実習生が多方面に渡る産業分野で活躍しております。今後も多国に渡り、多くの実習生に生活習慣、学習する習慣、感謝する習慣が身につく入国後講習を行っていきます。また、『MARU通信』を通じ実習生の日々の出来事や取り組み・活動などご案内させていただきます。介護実習生の講習を行っておりますので、施設の見学などお気軽にお問合せください。

 

今後ともMARU Internationalをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。